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美容室ホットペッパーに20万円のリスティング広告で集客で増やせるか試してみた

こんにちは!「すべての美容室にウェブマーケティングを」三上です。

最近ホットペッパービューティー(HPB)の集客が下がってきたという美容室の声が増えてきました。そこで、HPBのページをリスティング広告に出したら集客が増えるかどうかをサロンさんと試してみました。

ざっくりリスティング広告とは?

リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれている広告形態で、Google や Yahoo で検索した際に上部に出てくる広告枠です。料金形態は、1クリック毎に課金される仕組みになっています。

Google のリスティング広告は「Google Adwords(グーグルアドワーズ)」という名称で、下記検索結果の画面ではじめに出てきているのが実際の広告です。緑文字のところに「広告」と入っているのがわかります。

Yahoo! は「スポンサードサーチ」という名称で、こちらも検索結果画面の緑文字のところに「広告」と表示されています。

リスティング広告のメリット

リスティング広告は、特定のキーワードで調べられた際に広告を表示することできます。そのため、購買意識の高いターゲットユーザーに広告を表示しやすい傾向にあります。(その他にも細かくターゲット選定も可能です。)

その他のネット広告であるディスプレイ広告や、facebook や Instagram ・ twitter などの広告は、リスティング広告同様に趣味嗜好や性別年代別に広告出稿が可能ですが、購買意欲の有無に関係なく表示するため、比較的コンバージョン(美容室の場合は予約などの成果)に繋がる確率が低くなります。

リスティング広告のデメリット

上記の購買意欲の高いユーザーに広告出稿できるため、その他の広告よりも単価が高い傾向にあります。例えばディスプレイ広告・SNS広告であればワンクリック50円だけどリスティング広告だと200円など、キーワードにより単価は違いますが比較的高めの単価になっています。

また、検索ユーザーのニーズとページの内容がマッチしていないとコンバージョンが下がるため、キーワードの調整や広告文の設定など重要で、もちろん手間もかかります。

SNS広告はクリック課金のみではなく、表示毎に料金が発生するインプレッション課金などの料金形態もあります。

ホットペッパービューティーのサロンページをリスティング広告にかけてみる

今回は、ホットペッパービューティーのサロンページをリスティング広告にかけてアクセスを増やしてみよう、という施策です。時期は2019年3月で、引越しシーズンに合わせて近隣に転居してきた人たちに見てもらうという戦略でした。

一般的にリスティング広告は、自社運営のウェブサイトにかけてコンバージョン(予約までたどり着いたかなど)を計測するのですが、今回はホットペッパービューティーのため、コンバージョンまで測れないのでクリック数まで追っています。

キーワードは地域名や「美容室」、その他メニューや商材など、対象端末はスマートフォンのみで出稿しました。

美容室ホットペッパーのリスティング広告のクリック単価

今回、リスティング広告を出稿したのは首都圏にある都市型の美容室で、月の予算20万円をグーグルアドワーズとヤフーのスポンサードサーチで分けて広告出稿しました。

Google Adwords キャンペーンサマリー
Yahoo! スポンサードサーチ キャンペーンサマリー
Google Adwords Yahoo! スポンサードサーチ 合計
費用 ¥ 134,356 ¥ 59,657 ¥ 194,013
クリック数 1,794 1,424 3,218
クリック単価 ¥ 74.9 ¥ 41.9 ¥ 60.3

結果、クリック単価は合わせて60.3円で、比較的低く抑えられた印象です。

グーグルアドワーズのキャンペーン詳細

Google Adwords キャンペーン詳細
クリック数 表示回数 クリック率 平均クリック単価 費用
メニューやその他キーワード 1,086 17,504 6.20% ¥ 68 ¥ 73,927
「地域名 美容室」関連キーワード 706 5,389 13.10% ¥ 85 ¥ 60,241
合計 1,729 22,893 7.83% ¥ 75 ¥ 134,168

特に「地域名 美容室」関連キーワードの方はクリック率が高めでした。(※ クリック率が上がると広告ランクが上がりクリック単価が下がる仕組みがあります。)

2月時点で同地域の検索でホットペッパービューティー自体の広告が出稿されていなかったため、この地域ならキーワード独占できる!?(その場合は単価ももっと下げられる)と考えていたのですが、リクルートライフスタイル社も同様のことを考えるのか、3月は美容室関連キーワードでガンガン広告出稿してきました。

グーグルアドワーズでは、同ドメインのリスティング広告は1ページに1つしか表示されないため、リクルートの広告ランクに敵わず表示回数が思ったように伸ばすことができませんでした。

リクルートがアドワーズ出していないシーズンであれば、もっと表示回数を伸ばして単価も安くクリックを増やすことができそうです。

Yahoo! スポンサードサーチのキャンペーン詳細

Yahoo! スポンサードサーチ キャンペーン詳細
インプレッション数 クリック数 クリック率 平均掲載順位 合計コスト 平均CPC
66,174 1,424 2.15% 1.8 59,657 42
インプレッション数 クリック数 クリック率 平均掲載順位 合計コスト 平均CPC
66,174 1,424 2.15% 1.8 59,657 42

Yahoo! スポンサードサーチは、グーグルアドワーズと比較して広告を出している企業が少ないです。そのため、クリック単価(CPC – Cost Per Click)が更に低くなりました。

反面、Yahoo! 検索を利用している利用者が少なかったり、利用している層が比較的高齢者やコンサバティブな業界の傾向にあります。

ターゲットに合わせて、Yahoo! スポンサードサーチを使うかどうかは検討した方が良いですね。

結論、美容室はホットペッパービューティーにリスティング広告をかけて集客倍増できるのか?

今回はクリック数と費用までしか計測できないので、実際に集客が増えたかどうかは美容室側の所感と昨年対比のデータでしか効果がわかりません。

で、肝心な美容室側の所感としては「あまり増えた感じはしない。。」ということと、昨年対比のデータとしては新規客はほぼ同様でした。つまり集客倍増はできませんでした。。

これを「効果なし」と考えるか、「集客が下がっている中でブーストできた」と考えるかはサロンにもよると思います。実際には土日の予約を断ったりすることも多かったようなので、予約が取りきれる人材がいるかどうかも重要です。

今回は繁忙期でのチャレンジでしたが、逆に閑散期に活用する方が効果がありそうな気がするし、合わせて費用も抑えられそうです。

リスティング広告で集客倍増とはいきませんでしたが、うまく活用することはできそうな予感なので、また新たなチャレンジをする予定です。